杜の宮市・まちの宮市には10ほどの事業(部門)があります。その紹介の第1弾「138のモノづくり」は、杜の宮市の出発点、思想的原点ともいうべき部門です。
私たちは2001年から「杜の宮市」をスタートしました。(このころの経緯は。「杜の宮市はどうやって始まったのか」を参照ください。)当時まだクラフトフェアとか、後にマルシェと言われるようなものも余り無く、当時まだ脚光を浴びていなかった一点もの、手作り、非工業非大量生産と言った概念を「クラフト」という言葉に集約して「まつりうづくり」を始めました。
つくり手その人が作った作品を、その人自身がここ一宮に来てブースを出し、その人自身が来場者と作品を挟んでコミュニケーションを取る。これが杜の宮市の中心的な事業部門「138のモノづくり」のありようです。当初の会場は神社境内の木々の間で、ブース設置の限界数と、一宮のマジックナンバー「138」とを掛けたものです。
作り手自身が作ったものを
作り手自身が出展し
作り手自身が説明販売する
買ってきたものや人に作らせたもの、大量生産のものは基本的には出展できません(作品の性質により多少の例外はありますが)。
私の作品は、こういう人のために作っている
私はここのこの造形にこだわっている
このやり方は苦労して生み出した・・・
そうした濃厚な会話が幾重にも重なり、濃密な時間の中で新たな関係性が生まれていきます。その関係性は、杜の宮市当日のみに消費されるのではなく、出展者も来場者も会場から持って帰り、残り364日の不定形な財産となります。
「クラフト」思想をアートクラフト作品のみならず、フードや活動紹介、地域資源発掘のようなことにも拡張していったのが「杜の宮市」です。
新型コロナウィルス感染症に対応し、大きな杜の宮市でなく、毎月のように「まちの宮市」を開催しています。杜の宮市・まちの宮市に年間通して出展していただける方を、杜の宮市だけの時と同じように選考し、その方々に4月から3月までの「まちの宮市」に出展していただきます。
もし状況が変わって「杜の宮市」を開催することになれば、381 artist の方々に出展していただきます。
2021年4月から翌年3月までの「381 artist」の募集は、2021年1月20日までです。下記をご覧ください。
⇒「杜の宮市」「まちの宮市」出展・出演ご希望の方へ(応募要項)